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千葉県木更津のお茶とごはんと雑貨の店marone【まろね】 木更津図書館と木更津高校の間あたり。12席の小さな店です。2006年オープン。おひとりさまにも居心地のよい店を目指しています。


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ひよこまめ雑貨店

ひよこまめ雑貨店_b0102217_13103292.jpg

ひよこまめ雑貨店から新作が届きました!素敵な消しゴムはんこのポストカード達です。
写真の4種はwebshopでもご覧いただけます。こちらからどうぞ→
他にも昨年のスタンプカーニバルで賞をとった「時計草」の柄も納品されていますよ。

今回はその「消しゴムはんこ作家」小野愛子さんにインタビューをお願いしました。
「ひよこまめ雑貨店」というブランド名で
消しゴムはんこや、消しゴムはんこを押した様々な雑貨を作ってくださっています。
愛子さんの消しゴムはんこは、シャープなラインで実に精密に彫られていて、じーっと見入ってしまう。
作品のモチーフのチョイスも、ちょっと面白いのです。
ではインタビューをどうぞ・・

みどりがまろね、くろが愛子さんです
___________________________________________

よろしくお願いします。
まずは第4回ヒノデワシはんけしくんコンテストの最優秀賞おめでとうございます。

ありがとうございます。
昨年に同コンテストで「はんけしくん賞」(佳作)をいただいたので、今年はその上を狙いました。
成果が出せてよかったです。デザイン担当の又旅団さんとも良い仕事ができました。

愛子さんとは、木更津に住んでおられた頃にご来店いただき、
店内で「小野愛子の消しゴムはんこ展」を開催したのがお付き合いの始まりでしたね。
ご出身は名古屋と伺いましたが、木更津でイベントをすることになるまでの経緯を伺えますか?

はんこ関係では、maroneさんでの個展が初めてのイベントです。
名古屋出身→神奈川県の大学へ→横浜で就職→名古屋に戻る→結婚で木更津へ、
というのが大まかな流れですね。
学生の頃に、手芸サークルの皆とフリーマーケットで荒稼ぎしたり(当時は中国結びのストラップを作っていました)、
卒業後にトイカメラにはまって、写真家を目指す友人と名古屋で写真展を開催したりと、
妙なことはいろいろやってきました。
ジャンルはバラバラですが、今につながる良い経験になったと思います。
2005年頃からはんこ作りを始め、知人を中心にはんこの依頼を受けたあと、
去年の「はんけしくん賞」受賞を機に作品展を催させていただきました。

木更津にいらした期間はさほど長かった訳ではないようですね。
タイミング良く愛子さんと出会う事が出来て良かったです。
名古屋は面白グルメがいっぱいある!という印象なんですが
おススメの食べ物や観光スポット教えていただけますか?

「面白グルメ」であって「美味」じゃないあたりが名古屋の特徴ですね。
「Cat’s Cafe」というチェーン店の喫茶店では、バケツのような大きさの器に入ったパフェが名物です。
胃袋に自信のある方は、話のタネに挑戦してください。
観光地では大須商店街でしょうか。観音様を祀った浅草みたいな場所だったんですが、
最近は洒落たカフェや雑貨屋も軒を連ねているので、散策すると楽しいと思います。

愛知県には愛地球博に行ったきり・・・いつか名古屋の街を散策してみたいです。
当店へのご来店はご主人と一緒の事が多いでしょうか♪優しそうな素敵なご主人様ですよね~。
もし良ければご主人との馴れ初めを伺っても良いですか?

まさか馴れ初めを聞かれるとは!

じつは私たち、ずっと気になっていたんですよ♪
すごくお似合いの二人!と思っていて・・・

夫とは大学の同期です。…二人とも昆虫学研究室に所属してました。
消しゴムはんこ作家としては、かなり異色の経歴かも。

お二人とも昆虫学研究室だったんですね。なるほど~「腑に落ちる」という感じです。
愛子さんの作品には、動物や植物などを非常に細かに描写しているものが多くて
それがとても素敵だし面白いんです。
ブログを拝見しても、動物や植物の知識が豊富だし、よく研究なさっているなぁ~と感じていました。
小さいころから「生物」に興味があったんですか?

生き物は種類を問わず好きです。アレルギー持ちなのでペットは飼えないんですけどね。
成績も生物が一番得意で、美術や家庭科は「並」だったんです。
私の絵がイラストというより理科資料集の「図版」に近いのは、
細胞の模式図だとか種子の断面だとか、そんなものばかり描いていたせいだと思います。

そうでしたか~、でも愛子さんの絵のそんなところが魅力です。
ところでご主人の趣味に付き合ってよく昆虫採集に行かれているみたいですね、興味深いです!
なにか面白いエピソードなどありますか?

面白エピソードは、私が泥に埋まったことでしょうか。
春に干潟へ採集に行った時、シャコ漁で開いた穴に気付かなくて、ボスッと。
自力で這い上がったものの、泥まみれです。

シャコ漁の穴はそんなに大きいんですか!びっくりです。
実はご主人のブログも時々拝見してるんですよ。昆虫の事あまり知らないんですが面白いです。
もちろん「ひよこまめ雑貨店」のブログは大注目しています。
簡潔な文章に豆知識がいっぱいで、読み応えたっぷり!
ハンドメイドを含め、色んな事に興味をお持ちのようですね~
「趣味は何ですか?」と聞かれたら、どんなお答えになりますか?

ものづくりは趣味どころか暮らしの一部になっているので、あえて外します。
趣味は・・・「文通」ですね。又旅団とのデザイン会議はもっぱら手紙です。
急ぎの時はメールで済ませますが、画像添付するよりも手紙のほうが、
細かいニュアンスが伝わる気がするので。
他にも、名古屋での元同僚と近況を報告しあったり、大学時代の友人から暑中見舞いが届いたり。
便せんや切手を選ぶのも楽しいです。

手紙をもらうと嬉しいですよね。
そのくせ自分は筆不精なんですが・・・便せんや、ポストカードを選ぶのは楽しいですね。
こちらは趣味ではなくお仕事なんですけど、図書館司書でもある愛子さんに、
これまで読んだ中で特にお気に入りの本や、オススメの本をうかがえますか?

では、木更津市立図書館で借りられる本を2点。
○川上弘美『椰子・椰子』(新潮文庫)  ※単行本(小学館)は所蔵なし
  なんともシュールな架空日記。「殿様がやってくる」「子供をきちんとたたんで押入れに」などなど、へんな夢を見たような読後感に病みつきになることうけあい。挿画担当の山口マオは、千葉在住の版画家です。イラストがまた変な感じ。
○木下綾乃『手づくりする手紙』(文化出版局)
  手紙に関するアイディア集です。レターセットの作り方をはじめ、切手の話や海外の郵便雑貨にまつわるエッセイも載っています。手作り封筒はラッピングにも応用できそう。

さすが!木更津図書館にも精通しておられるんですね~。
では、今度は制作活動についてお聞きしますね。
消しゴムはんこは、どんなきっかけで始められたのですか?
きっかけは、友人との写真展『日常±α』の開催です。
展示の小道具として、消しゴムで名前を彫って使用したのが最初です。
普通の消しゴムでは彫りづらかったのを覚えています。
展覧会後にはんこ用の消しゴムを見つけて、使ってみたら面白くてのめりこんでしまいました。

消しゴムはんこの魅力って何でしょうか?
魅力は手軽に始められること、応用範囲が広いことです。
インクを選べば磁器にも布にも印刷できるし、手書きと違って大量生産も可能な事です。

消しゴムはんこを作る時に、気をつけていること、心がけている事を教えてくださいますか?
耐久性に欠けるのも事実です。だから、彫る角度や深さに注意して、
なるべく壊れにくくなるよう気をつけています。

確かに愛子さんのハンコはあまり深く掘ってないので丈夫、それにシャープに押せるので驚きました。
ところで、これまでに制作したモノの中で印象に残っているもの、特に思い出深いものは何ですか?
はんこでなくても良いのですが・・・

6歳のとき、工作教室で作った木の椅子です。
高さ30cmほどの、背もたれのないシンプルな形で、ところどころ釘がはみ出した逸品(笑)。
見た目に反して安定感バツグンなので、いまだに実家で現役です。炊飯器を乗せる台になっているとか。

6歳ですでに木工をやっていたんですか!大切に長く使われているなんて素敵ですね~。
では最後に今後やってみたいことや、目標があれば教えてください。

コンテストの賞品で50cm角の消しゴムを頂いたので、なにか大作を彫りたいです。
そもそもそんな大きさの絵を描いたことがないので、モチーフと構図に悩んでます。
とりかかるまでに、まだまだ時間がかかりそう…。
うまく彫れたら、またはんこ展をやりたいです。

50㎝角の消しゴムなんて、普通手に入りませんもんね。
どんな作品になるか楽しみです。はんこ展もぜひ開催してください。
どうもありがとうございました。


(まろね リカ)

●○●木更津のcafe カフェ 「まろね」marone●○●
【open】 AM11:00~PM7:00(L.O6:00)
【close】 毎週火曜日

7/13 mon >>> 7/26 sun
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「千葉に住んでいてよかったぁ・・・」そんなキモチになれる写真
女の子二人組の「Beer72」さんの写真をまろね店内に展示致します。

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by marone-cafe | 2009-07-19 18:28 | 作家さんインタビュー